第五回 口琴(Jeu's Harp)

今回は栓抜き…ではありません。口琴(こうきん)を御紹介致します。



一見、東京都のマーク(銀杏の葉)や、金属アートの昆虫のようなルックスですが、 ちゃんとした楽器です。
本来シャーマン達が、精霊とかの会話に使っていたこともあって、古くから世界各国、特にユーラシア・東アジアに多く存在し、モンゴルでは約2500年前のものが発見されており、日本でも埼玉県の氷川神社東遺跡から、約1000年程前の物が出土しています。 大昔は鹿やセイウチ等の骨や牙や角なんかで作られていたそうです。

呼び名も世界中様々ですが、現在は英語で『Jew's Harp(ジューズハープ)』と呼ばれることが多いです。語源は子供のトランペットと言う意味のオランダ語『Jeudg trump』やフランス語『Jeu trump』等が変化した説の他に、『Jew(ユダヤ人)が伝えた楽器』や『Jaws(顎)が変化した』等、様々な説があります。たまにいますよね、ジョーズを鮫だと思ってる人。鮫は英語でsharkですから!

日本では江戸時代、文政7年(1823)9月頃から子供達の遊びから口琴が大流行し、大人まで人気があったそうです。しかし口琴を使って老中の悪口を言っていたのが御上にばれて、口琴が禁止になったという文献が残っているとか。
今回は金属の物を大小ニ種類用意しましたが、金属以外に竹や木製の物もあります。

構造はいたって単純で『枠(フレーム)』と『弁』と呼ばれる部分から出来ています。 木製の物は若干形が異なり、当たり付きのアイスキャンディーの棒みたいな物に切れ目が入ったような感じの物が多いようです。

演奏方法は、まず枠の先端から1cmぐらいの所を前歯に当て(木製の物は歯に当てず唇で挟みます)、弁の先を指で弾きます。


そして、口腔内の容積を変化させると…

『びよ〜〜〜ん』

何とも可愛らしく、コミカルな音がします。

30〜40代の人に分かりやすく言うと、『ど根性がえる』のオープニングのイメージです。

 『ぴょこ〜ん! ぺた〜ん! ぴったんこ!』

しかしこの口琴、弾くと脳に直接振動が伝わり、頭の中がかゆいです。 演奏してるとたまに、見えている物がぶれます。 何か体に悪そうですが、慣れるとそれも気持ちよくなってくるのでしょうか?

やはり変な楽器です。
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